じゃまをする犬

ここのところ、生活リズムもこころの平衡もやや乱れていて、寒いせいもあるのか、気持ちも低空飛行状態が続いている。生きていると思いがけないことがあるものだと思う。想像したことはあるけれど、それがこんなに早く具体的なかたちでやってくるものかということもあるんだな、と思う。
この間、発達の支援員さんとのご相談の中で仕事の話をしたことを思いだし、そこでのお話を、続けて職業センターのカウンセラーさんとの間でもしてみたら、自分のこれまでの仕事の仕方や時間の使い方、通勤につかう交通手段、元々ある時間感覚のことまで含めて、当面収入のことは保留しておいても、自分が望み、そして長く続けられそうな仕事のやり方ってなんだろう?と考えるいい機会になった。それを今度、ハローワークでの相談でもお話してみようと思っている。

ほとんど出ることは少ないのだけれど、この間、ちょっと日差しがあり暖かそうな日に、あまり気乗りしなさそうな犬を連れてカメラを持って出かけた。大きくて重い一眼レフカメラは持ち出す気にならないからコンパクトデジタルカメラをもって。自分が撮ろうとする場所で犬を放すわけにもいかないので片手持ちで撮ろうとすると、犬が「行こう」と引っ張るのでカメラを持つ手が安定しない。マクロモードで対象に近づいて撮りたいのに、からだが揺れるのでなかなか対象に焦点が合わない。結局、いくつか撮ったマクロでの写真は全部明るすぎて失敗していて、仕方なくオートに近いかたちで撮った。
コンパクトデジタルカメラはCMOSが小さいので背景がぼけにくく、なんとなくのっぺりとした画像になる気がする。子供のスナップ写真を撮ったり、日常の記録には扱いやすくていい手段だと思うけれど、自分のように、主に写すのが植物やら水面やら、そういうものだともうひとつ物足りない気がする。けれどそれも、その場の状態とカメラの設定次第で工夫はできるものだろうと思うので、一眼レフカメラを持ち出す気力のない今はしばらくコンパクトカメラを使おうと思っている。