もやもやするのでMacいじり

もう5月。早いなあ。こうしている間に夏が来て、感覚的には本当に「夏」という期間は2週間ぐらいで過ぎていき、あとはお盆だとかなんだとか言っている間にまた冷気がやってくるんだなあ。で、月が二桁になると今年もあと何日とか年賀状がどうとか騒ぎ始めて「一年過ぎるのは早いですね」で締めくくられる。けれど僕が感じるのは、一年というのは元々そんなに長い期間ではないということ。たかだか地球が太陽の周りを一周する間と決めただけなのだから。そうして、人生というのも思うよりは長くないということ。生きている間に人ができることなんてしれているということ。
けれど、そのしれている期間を病や障害とともに暮らす時間が長くなると、これは余計に勿体無い気持ちがする。僕の場合、適当な場所がまずないと外に出づらい。遠くへ一人で行きにくい。もちろん近くもだけど遠くはなおさら。幸い、今はその弱点を補うツールが発展してきている。ネットで外の情報を受身的でなく取りに行くこともできるし、パソコンに向かうのがしんどいときにはスマホもある。車はとても大切な外出手段だ。あの「高速で動ける鉄の部屋」がなかったら、僕の生活障害もますます高くなっていることだろう。けれどお金を食いすぎる。
「昭和」より「平成」を生きた期間の方が長くなった。元々、西暦とは別に設けられた天皇家の時間軸が並行して普及しているのは不便なものだとは思うものの、幼い頃から慣れ親しまされているものだから意識せざるをえない。以前の職場で「あと1年、生まれるのが遅かったら平成生まれだったのに」と悔やんでいた人がいたけれど、この僕でさえ平成の方を長く生きているのだから生まれたタイミングなんかはそんなに悔やむほどのこともないと思う。

要は、最初の30年ぐらいまでは一年もある程度ゆっくりと流れる(感覚的に。)ので、そういう気分にもなるのだろうけれど、そこを過ぎていくと時間の流れる感覚に加速度がついていくのでもうその時分には生まれた年月やタイミングなんかどうでもよくなる。
ただ一つ、そうして生きてきた間、どれだけ気持ち良くやってこれたかということだろう。そういう意味では小さな頃から周りとの関わりが気持ち悪かった自分にとって、普通に見れば周囲の条件としては恵まれていたのだとしても、この生はあまり気持ちのいいものではなかった。
今は発達障害を持ち合わせて生まれてくる子供も増えて、知的障害や顕著な行動障害のない子供でもある程度の配慮をしなくてはいけない時代になっているのが羨ましい。僕の小さな頃は「おとなしい」とか、逆に「落ち着きがない」とか、「面倒くさがり」だとか「協調性が足りない」だとかいう評価を受けることの方が多く、いい面を見て、悪い(本人にとってはしんどいだろうと思われる)面についてはそれを環境的に補正してやろうという心がけさえ、ない時だった。大人になると余計にそれはなく、社会に「不適格」な人物になった。「適格」者は「不適格」者を嫌う。外に出ている間は不快なことが多く、それで傷ついて一人籠もる時間が増えた。「適格」者向けにできている社会では、それはハンディになる。
二次障害で精神科へ通い、薬を飲み、「あまり負担にならない程度の時間と仕事内容」という「配慮」をもらって仕事をしてみても、しょせん「適格」者が作る社会での「配慮」なので発達障害の特性を見てその環境を整えたり仕事教育をしたりといった本当の配慮にはならない。やがてしんどくなり辞めたくなると「こんなに甘い条件なのに続けられないとは・・・」と呆れられることにもなる。おまけにこの障害の場合、得意な特性にハマった仕事と、行き過ぎた自己否定感に悩むことのない特性を持った人なら、周りが迷惑に感じることはあっても自分にとってはしんどいことが少なくなるので、同じ障害名を冠せられていても個人によってその「障害度」はかなり異なることになる。
Macの環境をまた少し変えた。主にOSとソフトウェアは500GBのSSDに収めることにしてパーティションを二つに切る。アドビのソフトを使った作業用にはOS10.6の最も適した領域を用意し、そこに古いバージョンのままのiWorkやホームページ作成ソフトを入れる。
EL Capitan領域のサイズを広げて、趣味の写真の管理や、あるいはメールのやり取り、動画の編集、音楽などはここで扱うことにする。これまでOS10.6上で使ってきたVirtualBox上のWindows10をこちらに移す。VirtualBoxのアップデートが割合頻繁に行われるので。(OS10.6だとそれに対応できない。)
最も大事なデータ用には別にディスクを用意してそこをOS関係なしに事実上のホームフォルダーにする。バックアップは大切なデータを扱うことの多いOS10.6環境とこのディスクを中心にTime Machineを使って行う。ただ、その時々で個別の0S上で別個のデータを扱っていることもあるだろうし、EL Capitan上のWindowsで作るファイルのことも考えて一応そのバックアップディスクも別に用意する。
これで実ディスクは4つ。
写真は自分にとって大切なデータだけれど、データはバックアップされるホームフォルダーのあるディスクに置いてあるのと、flickrを使ってクラウド上にも保存しているので(この、無料で大容量を保存域に用意してくれるサービスはありがたい。)カメラ上で間違って画像を消してしまうことでもない限り二重のバックアップがとれる。スマホで撮った写真はGoogleフォトに自動的にアップロードされてこちらは容量無制限なのであまりバックアップに神経質になることはない。それでも一応たまにパソコンとケーブルでつないだ時には、撮ったままのデータをホームフォルダーに保存したりしている。
ゆうべ、改めてノートにこの環境を書き出して頭の中を整理していたらどうもややこしいことはややこしいのだけど、常に最新のソフトウェアを使える状況にない限りは(そんな人はあんまりいないだろう。)、こうして今ある資源で工夫をしながら、古いソフトが安定した環境と、最新のOSの便利さを享受できる環境とを併存させていくのがやはりベストだと思う。おまけで、OS10.6ではどちらも完全には機能しなくなったブラウザ、safariやchromeの代わりにFirefoxを使ってみたらこちらは最新の環境と変わりない程度に機能し、動作も速いので、10.6上ではこのブラウザをメインに使うことにした。

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