母の入院


前記事の続きになるようだけど、ぐちぐち言っているけれど、写真を撮っていない。今久々に写真整理ソフトApertureのライブラリを見てみたら、最近最後にカメラを使ったのは去年の12月の始めだった。それが「めちゃくちゃ気になる」という程のことでもないけれど、これだけの期間カメラを触らなかったのはここ数年あんまりなかったような気がする。
一昨年、脊椎にヒビを入らせて以来、継続的に治療を続けている母親が、やはり今に至っても両膝が痛むというので前々回の診察の際に先生に「本人がどうしても膝が痛いというのですが、やはり手術をするのはもう少し様子を診た方がいいのでしょうか」と訊いたら、「うーん、そうやな。もうそろそろやろうか」ということになって、今月後半を予定していた。そして思いのほか入院日が手術日の二日前でいいということだったので、「ああ、それならまだそんなにバタバタしなくていいな」と思っていたら今朝方父親が階下で電話を取って話している様子があり、そのうち上に上がって来ると僕に「今、病院から電話がかかってきて糖尿の関係があるのでできたら今日の午後からでも入院できへんか」という内容だったことを伝えてきた。父は久々に階段を上がってきてはぁはぁ息を切らせている。
おとついの診察時には「この薬を一週間前から抜いてもらって・・・」という程度のお話だったのにえらく急だと思い、父親がもう一度病院へ電話をしてくれと言うので電話をしてみた。するとやはりまず糖尿の方を先にコントロールしてからでなければ手術ができないそうで先生まで説明に出て来て下さり、ともかく先に内科病棟へ入ることになった。で、前述の通り入院準備などまったくしていなかったのでそれからやり始めたのだけれど、なんだかもう「入院準備慣れ」してしまっているようで、そんなに慌てず書類も服装もその他のものも用意が出来た。
ここのところの家作業で昼夜逆転がさらに進んでいて、それを修正していこうとしている最中なのでゆうべは2時半に目が覚めたまま、それでも起き上がらずに横になってテレビを見たりしていた。朝一度起きてからまた昼寝でもしようと考えていたから母の入院付き添いは本当に計画外のことだった。それでも本人の最近の様子を見ていると食べるものもずいぶん偏っていたし(パンとかお芋さんとかが多くなっていた。)、早めに入院して体調管理をしてもらうことは悪くはない。
太り気味になっていて着れるものが少なくなっているらしく、下着を探すのにやや苦労していた。去年の入院時は「楽にはけるパンツ(ズボン)がほしいけれども価格の安いものでなければイヤ!」というので近所の服の量販店(シマモト?・・シマ・・)に寄ったら、サイズもたっぷりしていて膝までチャックが付いていて裾の上げられるものが2800円で売っていた。あの頃はまだ自分もそれを買うことができたので二本買って母のところへ持っていき、「これな、たまたま店に寄ったらワゴンの中にひとつ500円で売ってたし買うて来たわ」とウソを言った。すると母親は、「ああ、こんなんでええんや。ぴったりやわ」と喜んだ。そして本人はいまだにそれがそうだと信じている。でももう今回そんな真似はできない。
病院は、内科病棟が新しくなっていて希望していた室料のかからない6人部屋ではなく、清潔でゆったりとした4人部屋だったので最初にそこのところで驚いた。そして「この部屋、お金が要るんじゃないかな。後で聞こうかどうしようか・・・」と、しばらく心配が消えなかった(帰ってネットで調べたら室料は要らなかった。)。去年入院した時には「テレビも見ないしお金もいっさい置いておかないでほしい」と言っていた母親は、今回はテレビの操作の仕方を教えたらリモコンの操作を積極的に覚えようとするしお金も最低限を保管庫に入れておいてくれという。妙に機嫌がいい。この変化はなんなんだろう。かえって不気味だ。
若い女性の先生がやって来て、早速皮膚感覚や刺激に対する反応なんかを丁寧に診て下さった。その先生は最初ベッド脇の床にしゃがんで母親に問診をされていたところが、途中で「あ、ちょっとすいません。私、話に夢中になってしまって足がしびれて・・・」と机に手をつきながら足を伸ばしたり、びょんびょんしたりされたので「おもしろい人だな」と思った。あれは「マジ」なのだろうか。それとも入院初日で緊張しているだろう患者をなごませる一種の「テクニック」なんだろうか。ともかく丁寧に診てもらえるみたいだったので安心した。
しばらくいっしょにいたけれども、もう夕食も近くなって来たし一通りのことは済んだので「また来るわ」と病院を出る事にして、帰りにガソリンを20リッターだけ入れ、スーパーで白菜と豚肉とお豆腐、それにパンやらカップ麺やらを買った。家に帰るとまだ父親は犬と外出中だったのでそのままお鍋の用意をしてそれがちょうど出来上がる頃、犬といっしょに帰ってきた。「あんまり食べれないかな」と思って食べ始めたら割と食べれて、とりあえず食器を流しに置いてから、眠かったので、こわれてリクライニングしなくなったマッサージ機に座ったらそのうち寝た。起きると父親は犬を抱いてテレビを見ているところだった。まだ中身が残っているお鍋(といっても適当な鍋が無いので底の深いフライパン!)を台所まで返しに行ったら洗い物が気になりそのまま洗って水切りへやった。洗濯機を朝に回したまま放っておいたので脱水の済んだ中身を取り出して暖房の効いた部屋の中にものすごく適当に干した。

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