まだ両親に大きなからだの不具合が現れる前には、年に一度程度のペースで主に自分が運転をして一泊二日程度の旅行をすることが続きました。といってもお金はないのでネットで一番安いプランを探して予約してから向かうのです。そうやって行くと、確かにこの部屋なら宿で一番お手軽だろうという部屋に落ち着くことになります。
これまで一番印象に残っているのは、部屋のお風呂が手入れもされていなくて「開かずの風呂」になっている、宴会場から大きなカラオケの声が聴こえてきて、料理も鳥のツミレがメインの、あとは小さなテレビでも見て暇つぶしてくれみたいな宿に泊まった時のことかな。良い印象としてです。上の写真はちょっと贅沢な純和風のお宿に泊まったときのスナップです。
そんな家族旅行の中で、これまで一番「豪勢」だったのは、父親が旅行会社のパンフを見て「これがいい」と決めた九州での紅葉めぐり、でした。これも一泊二日でしたが、「本来、これだけの紅葉の名所をめぐるなら二泊は要ります」とガイドさんが「宣言」するような強行軍で、すでにその時足元がおぼつかなくなっていた母親は、ひとりバスに残してもらって父と二人で紅葉を見てくるという時もありました。胃の調子がわるくなり始めた頃で、その時も遅くまでの仕事帰りの翌朝出発だったので飛行機が十分な高度になるまで加速していく時の感じがからだに堪えたのをよく覚えています。
今はあんな旅行もできなくなりました。
天橋立で股覗きが出来ていた母親も、内部疾患で体力が極端に落ち、背中やひざ関節の手術もしたけれど、入院生活で相当苦しんだ割にはまだ「痛い」と一日に一度は息を吐くように言います。それを聞くたびにこちらも気が重くなる。父親も長距離の車での移動は、載せられているにしてもしんどい年齢になりました。
そして今は僕が仕事をほとんどしていない。家も親のからだに合わせてある程度修繕したのでお金の面でいっそうしんどい状態となり、もし身体が許す状況でも旅行などとんでもないという気分になっています。
僕はひとりであまり遠くへ出かけたことはありません。一泊二日の旅行でさえしたことがない。前にも書きましたが去年、いっとき両親のからだも落ち着いて自分にもさして予定もなく気候もいい時に、「今行っておかないと十年後後悔するかも」と思って、撮影旅行も兼ねて出かけてみようかとおもったことはあります。ただそれも雑事にまぎれている間に気分が萎えてしまい実現していません。
たぶん、行こうと決めたらお金がどうであろうといけるんだと思うのですが、そういう気持ちが今は湧いてこない。逆にもしあした、自分の通帳に何千万かど〜んと振り込まれていたら、いろんな不安はおいといて撮影旅行、行ってしまうような気がします。多少無駄なこと(と自分に感じられること)になったとしても大丈夫だと思えるから。
知り合いが「私は前は何の目的もなくふらっと家を出て、途中で降りた場所で風景や美術館なんかを見てっていうのが好きだった」というのを聞いて、自分もそんなことが出来たらなと思います。親との旅行は、あれは自分がしたかったというよりは、かっこよく言えば親に喜んでもらいたかっただけ。なので当時の自分にはだいぶ無理な長距離も運転したし、宿についてせっかくご馳走が出てきても疲れてほとんど味わえないということもありました。そうではない「ふらりと」が今頃したい。でも、出来ない。
ところでiPhoneからnexus5に機種変えして半月が経ちました。最初、慣れないAndroidの操作に戸惑う部分も多かったんですが、ここのところようやく「携帯に使われている」んじゃなくて「携帯を使っている」感じが出てきました。やっぱりgoogleに予定もToDoも依存する割合が高くなりましたが、それもあんまり気にならなくなってきた。
iPhoneは持っていて高級感があるし画面の滑り(という表現がぴったりな気がするんですが。)もなめらかですが、これから出てくるだろうiPhoneもやっぱり同じような画面構成でただサイズが大きくなるだけなら、少し飽きが来そうな感じがあります。ジョブズが生きて元気なら、もっと違うiPhoneが見れたんだろうかと思うことはよくあります。ただ、使いやすさやセッティングのしやすさ、カメラ機能ではiPhoneは優れているという思いは変わりません。日本でのシェアが高いのもわかります。このノートの記事中にはさんでいる写真も、一眼レフで撮ったものもあればiPhoneで撮ったものもかなりの割合であるんですけど、おそらく見た目ですぐにその違いがわかることはあんまりないと思います。nexus5のカメラ機能もかなりいいのですが、iPhoneのカメラについてのこだわりには追いついていない気がします。
時間のあるのをいいことに、もうひとつ、以前からもっていて放置していたブログも再開したので、この数日はそちらの方に力が入っています。
http://ameblo.jp/rewalk/
おかげで「特性」の分類が進みません。自分でいろいろと設定しないといけないワードプレスに比べると、大手のブログシステムっていろいろと使いやすい工夫がされていて何か主体があちらに移っていきそうな気すらします。
前に書いた、作業環境としてOS10.6も用意するというのはやりました。イラストレーターやフォトショップもインストールして、さて、動きが今よりもいいかと言えば微妙な感じもしましたが、次回の作業ではその環境で一度やってみようと思っています。
その作業の途中で気がついたんですが、OS10.6をインストールしたばかりのSafariでは最初このサイトがちゃんと表示されませんでした。本来Adobeの一連のソフトを入れる予定がついつい「なんとか自分のサイトを古いブラウザでも表示できないか」という方向へいってしまっていろいろと調べたんですが、スクリプトの書き換えがどうとかこうとか、自分ではちんぷんかんぶんなことばかり出てきてしまい。たいがいの人はIE7以前くらいからサイト表示が崩れるとかで困っておられるようでした。それに比較すると「OS10.6のSafariで自分のサイトが表示されないからなんとかしたい」なんて、ものすごく限られたニーズだと気がつきました。大方の人はまだまだウィンドウズをメインで使っていて、ウィンドウズ用に作られたブラウザでサイトを見ている。Macを使っているとそんなことも忘れがちになります。
結果として10.6上のSafariでもこのサイトを無事表示できるようになりました。やり方はとても簡単で、アップルのサイトにいって10.6上で動く最新版のSafariをダウンロードしてくるというもの。それだけで表示がされました。しかもなんとなくそちらの方が表示スピードが速い気さえしたのでした。
IEでの表示は、本来はとても気にしなくてはいけないことなんでしょうが、今のところ最新版のIEでしか表示の確認をしていません。たぶん他の方と同じく、IE7あたりだとこのサイトは表示されないのかも知れませんが、商売でやっているわけでもないのでそれでも良いかなと思っています。
ウィンドウズはもうすぐバージョン10が出るようです。しかも無料で。このやり方はアップルは4世代前くらいから採用していますが、僕がMacのVirtualPCでインストールしてある7や8にも適用されるんだろうか。もっとも今はもっぱら作業データを一太郎やエクセルファイルで頂いた時に、それらを開くためにウィンドウズ環境を用意しているだけのようになっています。でもいずれ、iPhoneからnexusに携帯を変えたように、「ウィンドウズの方がコストもかからず利便性も変わらないから」と、またメインの環境をウィンドウズに変える時が来ないとも限らない。小さなことだけれどわざと大きく言ってみると、先のことってやっぱりわからないものだなと思います。