最近はふさいでいることが多い。外も出歩かないし、親の通院の行き帰りに会話もしない。どのみちあちらも疲れている。ここ数日は買い物に出るのもおっくうで、親は仕方なしに前に買っておいたものや人からの頂きもので食事を済ませていた。母親はデイを休み、一日のほとんどを横になっている。最近せきの数が増えているので気になっている。あの症状は急にわるくなりやすいので。早く来週の受診日が来ないかと思っている。父親のケガのためにさらに通院の回数が増えた。幸い外傷ばかりで時間が経てば治るということが救いになっている。
父親がケガをした際にどうして救急車を呼ばなかったのかが悔やまれる。もっとも結果としてはいい方向に行っているのでそれはいいとして、やはり大きな外傷が疑われ、体の中にも影響があることを予測して一刻も早く病院へ着ける救急車を呼ぶべきだったとは思う。思うけれどもそれをあんまり人から言われると(たとえば母親など。)、「それじゃ、あんたが呼べばよかったやん」と反発したくなることもある。
6月30日というのは、もう何年も前、父親が心筋梗塞で入院をした日にあたる。あれ以来、この日が来るたびに気持ちが重くなっていたものだけれど、その他の疾患がそれに重なって次々現れてくるたびに、気持ちの重さは日々のものとなってしまった。あの時もそれが心筋梗塞の症状だとはわからずに、ただ母親が朝家を出ようとする僕を呼び止めて「具合が悪そうやからお医者さんへ連れて行ってあげて」と話してきたのだった。
あれ以来、うちの「救急車」は常に自分がやってきた。何回もの入院や手術にも付き添ったし、通院の数は両親併せて数えきれない。それでも結局は、万一その結果が悪く出ると自分が責められることになるのは、どうも納得がいかない。僕は急なことに弱い。もちろん当人が目の前で意識がないとか痛みや苦しみに悶絶しているという状態であれば119にかけるだろう。しかし本人が自分の部屋まで不調を訴えて来たり意識がはっきりとして口調も変わらない時には、なんとか自分たち、自分でこれをしてやろうと思ってしまう。しかしそれではだめだといわれるのなら、そういう人にはぜひ両親とともに過ごしてみてほしいものだ。まったく非現実的な話ではあるけれど。
疲れる。ふだんから疲れやすい体質なのに、親について、あるいは自分の現状や先行きについて考えることが多くなると参ってきてしまう。家の掃除や洗濯、食器洗いや、一か月ほど前からは親の分も含めて食事も作るようになった。食器洗い程度なら親も自分の分程度はやってくれていたものが、もうそれもできなくなっている。買い物にも仕方なく出ないといけない。何を食べさせたらいいのかわからない。高齢者の食のし好は若いそれとはずいぶん違うし、親もそれぞれにまたそれは違う。一つ何かを作っても片方には合わなかったり、両方ともに合わなかったり。「年寄りにはこれがいいだろう」と思うようなものを当人らが喜ぶかというと必ずしもそういうことにならない。
そうして疲れて数日過ごす間に部屋には埃がたまり、トイレも風呂も掃除をしない状態になる。自分の仕事といえば年に数回の家での依頼作業と、両親の医療への付き添い、そして家事だけなのだからやっていかないといけないのだけれど、どうも最近は疲れた。耳鳴りが続くようになり、胸のあたりも時々痛くなる。耳鳴りは聴覚の過敏傾向がある自分にはちょっと辛い。夏の夜、虫がジーっと鳴いているような音がずっとしている。何か物事に気をとられたり集中したりしている時には気にならなくなることもあるけれど、思い出すとまた鳴り出す。歯ぐきから血が出るので歯医者へ行ったら親不知を抜かないといけなくなった。
依頼作業の方は、相手方の修正点のご指摘を待っているのだけれどお知らせが来ない。期限のあることなのでこれは困る。作業スケジュールは事前にちゃんと知らせてあって、自分もそれに合わせて少し無理をして早めの作業をしているのに相手方からのお返事がないと動けないというところで焦ってくる。残り時間が少なくなればなるほどにこちらの作業効率を上げないといけない。そしてそれに反して利益は減ってしまう。
生活がきちんと管理できなくていろんなことに嫌気がさしている今は何かに逃げたくなってしまう。僕の母艦であるMacPro early2009はbootcampでWindows10に対応していないということを前のノートで書いた。けれどいつもの衝動性でゆうべから一晩かけて本当にそれがそうなのかを試したくなり、やってみた。結果、アップルとしてはなんらかの理由で非対応としているのだろうけれど、アップルの推奨しているやり方で僕のMacにもWindows10はきちんとインストールできる。メモリーを有効に生かしたいので62bit版のそれをクリーンインストールしたいと思ってやってみたら、32bitのWindows7から、同じく32bitの10にアップグレードするよりも順調に作業が進んだ。各種ドライバも、32bit版では不完全なものがあったのに、64bit版では全て正しいものがインストールされる。Windowsライセンス認証も、一度10を入れた機体ならたとえ32bit版を64bitに変えてクリーンインストールしてもちゃんと認証される。
この、前半がほとんど愚痴のノートも、Windows10で売り物のエッジブラウザで打っている。写真はflickerにすべて保存しているのでそこから選んでダウンロードすればいいし、Officeに含まれる写真編集ソフトを使えば(その他にも写真を管理できるソフトは最初から入っている。)画像のリサイズやその他の編集も可能だ。もっともFlickerでもそれはある程度できる。これでもしウィンドウズ版のイラストレーターやフォトショップ、フォントが揃っていたとすれば、依頼作業もWindows上でできるのだけど。実際、最初から内蔵されているフォントの数も増えている。ワードやパワーポイントでチラシなんかを作れる人なら最初から入っているフォントだけでもけっこう重宝するんじゃないかなと思う。