クリスマス。以前、主に生活の場としていた部屋の整理をしようしようと思いながらこれまでまったく進んでいなかったので、今日こそはある程度進めようと思って、それをした。といってもとにかく床に置きっぱなしになったものをあまり整理しないまま押入れに隠すように入れ込んだり、ある程度分類しておいたものの雑然と放っておいた複数の衣装ケースを隣の部屋へ移動したり。ともかく床を開けて古い電気カーペットを敷き、こちらも古い電気こたつを乗せて、一応部屋の体裁になるまでにはできた。
買って8年ほどになるマッサージ機のリモコン操作が効かなくなって使えないまま長く放置しておいたのを、蓋をあけてボタンの接点にアルミ箔をボンドで貼り付けてみたら、足に振動を伝えるボタンはいつも動作してしまうようだけれど、リクライニングや揉みの種類選択ボタンなどが復活したので、少しの不具合は我慢してしばらくそれで様子を見ることにした。自分で何度かパターンを試しているうちに体が少し楽になった。このことはうれしかった。父親にそれを伝えたら早速部屋に行って自分でも少し試してみたらしく、「だいぶ元どおりに動くようになったのと違うか」と話してきた。その状態がいつまで保つのかはわからないけれど。
犬が、改修した現在の親の部屋より、今日整理した古い建物の部屋で過ごした時間の方が長いせいか愛着もあるようで、久しぶりに部屋に入れると安心した風に見える(ふだんは興奮しておしっこをしたりすることもあるので、かわいそうだけれど犬用に設けた出入り口は塞いである。)。この部屋は壁に水が侵入したことがあって、たぶん壁の中に傷んでいる部分が相当あり、夏場などは臭いもするので自然とあまり使わなくなった。ただ、若かった両親が商売をがんばって建てた建物でもあり、できればまたわるい部分を直して年中使えないものかと思ったりする。
相変わらず疲れやすく、特に寒さに弱い自分について、この時期痛感させられる。風邪をひいているわけでもないのに喉鼻の調子が悪くなったり倦怠感が増してきたりして(そういう時は風邪薬を飲んだりしてしのぐこともある。あんまりいいことではないのかも知れないけれど。)、なかなか大きな動きを伴うことに取り掛かりにくい。今日のように「やってみよう」と思ったことが割とすんなりできる日は少なく、眠気がよく来るので不規則に寝ていることも多い。そして夜遅くになってからようやく気持ちが落ち着いてきたりする。
本など活字があまり読めないのでもっぱらテレビやらパソコンの動画やらを見て気を紛らわしている。先週から今週にかけては夜中、暖かい両親の部屋のテレビを遅くまでつけて、ヘッドホンで音声を流しながら録画してあったりDVDで持っている映画をいくつか観た。「ガリレオ」が好きなので去年映画化されて今年テレビ放送された「真夏の方程式」も観たのだけれど、これは僕が最近観た映画の中で一番印象に残り、いいなと思った作品のひとつだ。テレビシリーズで見られる、刑事の吉高がぐいぐいと物理学者の福山くんに食い込んでいく面白さはないのだけれど、話の流れが落ち着いていて、訳さえわかればその内容に切なさも覚えた。
僕は小さな頃からテレビ番組を見ていてもそのストーリーを一度に理解するのが苦手で、加えて人の顔を認識する力が弱いようで、たとえば洋画なんかを見ると出てくる人の顔の区別がとてもしづらく、これは今でもある程度続いている。ストーリーが理解しづらくても雰囲気が好きなので観てきたものはある。しばらく前に放送されたイギリスBBC制作の「シャーロック」なんかは、そのストーリーを一度では(二度目でも)あまり理解できていないのだけれど、ただ、現代によみがえったホームズが活躍するいまのロンドンの街並みや小さくて小回りの効きそうなタクシーの利用の仕方、スマートフォンやパソコンといったデバイスの扱い方なんかを観ているのはおもしろかった。
20〜30代の頃、やたらバラエティ番組やら吉本ばかり観ていたのは、今から思うとドラマを見てもストーリーの理解がしづらいという理由があったのかも知れない。ドラマは、あの頃の方がむしろ放送も多くて視聴率も良かったんじゃないかと思う。バブル期前後に流行って皆に人気があったというドラマを、僕はあんまり観ていない。今はドタバタするバラエティ番組は逆に観る気がまったく起きない。それなら、ストーリーの理解が多少(?)遅くても映画やドラマを観る方がまだ楽しみになっている。