手放すレンズ

昨日に書いたお寺での観音像撮影をした後、急に疲れが出て頭痛がしたりおなかの調子がわるかったりした。最近、これまでにないような、そういう疲れ方をする。もっとも、夕方の冷えた空気の中、かなり無理な姿勢で30体以上のお像を撮っていたのだから、普段動かない分余計に疲れるのは当たり前なのかも知れない。おかげで今日は一体しか処理が出来ていない。
これが処理をする元画像で、

これが一応処理をした後の画像。印刷するとA4用紙ぴったりに収まるはず。

処理後の画像にまだ粗が残っているのでもうちょっと修正しないといけない。いかにも「切り抜きました」という感じ。でも仕事でやっているわけではないし、あんまり根は詰めていない。まだ19体残っている。この時、もうだいぶ暗くなってきていたので元画像から観音様を抽出するのに要らない部分まで拾ってきたりして結構手間がかかる。頭痛やおなかの具合のわるさは、薬をのんでとにかく寝ることでようやくマシになってきた。

もうまったく逼迫してしまったというわけではないけれどしんどいことには違いないので、3本あるレンズのうち、一番広角の撮れる1本を手放すことにした。そのレンズにはとてもあこがれがあって、山や海、湖なんかを撮るとほぼ見た目の範囲が一枚の写真に収まる。自分にしてはだいぶ高価だったので、少し狭くなるけれどもそこそこ似たような範囲が撮れる、一番気に入って最初から使っているレンズで我慢しようかと思っていたのが、やっぱり一度試してみたいという思いに負けて手に入れた。そして何枚か撮った。確かに広い範囲が撮れる。レンズとしては無理をしてほぼ真横のものまで捉えるので、そのあたりの景色はやや扁平になってしまうものの、ほとんど風景しか撮らない自分としてはそれは問題がなかった。
ただ、その頃から自分の疲れや親の入院通院が重なるようになってきて、休みに外へ出てそのレンズにふさわしいような風景を撮るという機会というかエネルギーを保てなくなってきた。一眼レフのいいところでもあり、めんどくさいところでもあるのは、用途によってレンズを付け替える必要があることで、「ここは広角レンズを使うのがいいかな」と思うような光景に出会っても、ついつい今付けているズームレンズを広角いっぱいにふって撮ることで済ませてしまうことが割とあった。ただ、本当を言えばやっぱりあれだけあこがれて手に入れたものだから、今はあまり使う機会がなくても手放したくはない。ただ、今すぐの話になるとお金の方をとりたくなるので思い切ることにした。また本当に必要なものだったら、戻ってくることもあるだろう。