橋下市長の「慰安婦」発言を考える 1

おとついの夜あたりから急におなか痛がやってきて発熱もあり、水分以外は何もとれない状態になってしまっていた。風邪薬と、水分補給に野菜ジュースや薄い塩水を飲みつつ横になっていたら、今日あたりからおなかの調子も戻って熱も下がり、少し楽になった。自分で整腸剤やスポーツドリンクを買いに行く程度にまでは回復してきた。食欲はあるけれどいざ食べてみるとあまりおいしく感じないしおなかにもまだ負担になっているような気がする。原因はなんだったんだろうなあと思い返してみると、その夜のごはんの時に自分しか食べなかったものがあったので、たぶんあれだろう。頂き物で、普通なら冷蔵庫に入れておくべきものを長い間机の上にほうってあったのがだめだったんだろう。最近は朝と昼の寒暖差が本当に激しいので、朝にそれを頂いて来た父はたいてい机の上にそのまま食べ物を置いていく。その時点ですぐに食べるといいんだろうけれど夜まで放っておいたのが自分としても不覚だった。
この間、デスクトップにも向かう気になれなかった。テレビの音を聴く程度なら出来るので、ちょうど今話題になっている大阪、橋下市長の「従軍慰安婦」に関連させての「風俗業の活用」発言やそれにまつわることなどが割と耳に入ってきた。熱に邪魔されながらのことなのであまり頭をクリアにして考えることもできなかったけれど、それが軍隊であろうが個人であろうが、性暴力を振るうということと「風俗業の活用」とはまったく関わりがないということをまず思った。この人の頭の中では、実際には「風俗業」と言っても「性風俗業」というものがあり、それを使えばいいではないかということになっているようだけれども、おそらくこれまで、沖縄の米軍人もそれらを「活用」しつつ、犯罪もおかしている。だいたい、それをコントロールできるような状況にある人間は、もともと暴行事件など起こさない。
この問題で最も肝心なことは、安倍首相や橋下市長を始めとして「侵略というものの定義がはっきりとしていない」と彼ら自身が話していることだ。それなら確かに、そうした性暴力についての正確な認識もできないに違いない。他人の持ち物が欲しいからそこへ押し入ってそれを奪うことを国単位でするのが侵略戦争だ。逆の立場に立って、そうした不当な行動を押しとどめようと抗うなら、それは正当防衛で、決して侵略ではない。なんでそんな簡単なことをわざわざ「歴史家に検証」させなければならないのだろう。日本がアジアで起こしたのは侵略戦争だった。自分たちの依って立つ島々をはるかに離れ、台湾、朝鮮、中国、東南アジア諸国をはじめ、ともかくエネルギーや人的資源を求めて略奪行為を行った。ところがそれをするためには、そんな泥棒行為ではない「きちんとした理由・大義名分」を、自分たちの兵に示さなければならない。「お前たちは泥棒をしてくるんだ」では余りに恥ずべきこととなって命令のしようもない。
・・・と、ここまで書いたらエネルギーが尽きてきてしまいました。また続けたいと思います。