
ここのところ、「こんな生活していてはよくないなあ」という気持ちが高まっている。高まってはいるけれどもそこから抜け出せない。抜け出そうという気持ちが薄いのかも知れない。
おとつい、母親を見舞ったところ「もう傷もよくなったしリハビリも済んだから退院してもええと思う」と言う。「でも、先生からはまだ退院してもいいとは言うてもらってないんやから、まだなんやで」と答えたら、「それでも、もう、ええと思うわ」とかたくなな態度なので、それで気持ちが済むのならと思い、「そしたら今、詰め所行って退院してもいいかどうか訊いてきたら?」と言うと、母親は本当にそうした。
母親といっしょに看護師さんが帰って来ると、「今、先生が診察中なのであと30分程待っててもらえますか?」と、先生に尋ねて下さる様子だったのでそのまま病室にいたら、本当に30分ほどして先生が来られて、「もうだいぶよくなっているし・・・ええっと、リハビリも済んでいると聞いているから・・・うん、もう、退院してもらっても、ええかな」と、僕にとっては予想外の答えをされた。母親は後で「ほら、見てみいな」と僕にしたり顔で話した。それなら悪い話ではない。昨日は朝から母親を迎えに行き、当面のお薬を頂いて帰ってきた。帰りには入院中に長い間食べたいと話していたうどんをスーパーで買った。昼食はそれをさっさと自分で調理して食べていた。夜、お祭りのお祝いに近所の、父親が親しくして頂いているお宅からよもぎ餅を頂いたので、母親はごはんを食べずにお餅を食べていた。入院生活が思いの外長くなり、それで疲れてしまったところもあるらしく、今日は食事以外はほとんど横になっていた。
犬が、母親がいなくなって落ち着かない様子だった割には、当人が帰って来てもあんまり感動がないようで、それでもやっぱり昨日、今日は夜に騒ぐことが少なくなった気がする。もともと躾を怠ったせいで用を足すのも「だいたいこのあたり」となっていたのがもっとルーズになり、最近は台所の机の足元なんかにするようになっていたので困ったなぁと思っていたら、父親が「こんなんを作ってみたんやけど、どうやろう」と言って、大きなトレイの真ん中に棒を立てた「トイレ」を披露した。それで午後からそれを部屋の片隅に置いてみた。あんまり期待はしていない。
洗濯と簡単な掃除と食器洗い、それに加えて父と協力しながら食事の用意をしている。この間、父親の軽自動車のタイヤをスタッドレスからノーマルに戻す作業をしたら、「これは普通に店で換えてもらったら幾らくらいするんや?」と聞くので、「そうやなあ、3000円くらいかなあ」と答えると、「そしたら3000円儲けたと思て、寿司(回るやつ)を食べに行こう」と言った。こんな、緊張しないでいい作業でお金が本当に得られるのならいいのだけれど。
まだ鼻の調子がわるく、朝方、どうしてもそれで一度起きてかむのだけれど、今朝も同じように鼻をかもうとしかけた時にiPhoneが変な電子音を出した後、今度はインストールしているアプリが緊急地震速報を流し始めた。僕のそれはこの辺りが震度3以上になったらそうなるように設定してあるので、これはもしかすると東北の時のように遠くでかなり大きな地震があったのではと思ってテレビをつけた。すると淡路島で震度6弱、大阪でも震度5弱という、ここのところ経験したことのない規模の地震だったので、眠かったけれど階下に降りてしばらくテレビを見ていた。しばらくしてどうしてもまた眠くなったので部屋に戻って寝てしまった。
北朝鮮のミサイル、地震、原発事故と、ここ数年はこの社会全体にとっても「運命」を左右しかねない出来事が続くなあと感じる。